Ghost like girlfriend

TestifyColumn

2018.8.1.PM27:13

 

アルバム発売から一週間。
色んな方に丁寧に聴いてもらえているように感じられて、とても有難い。
Ghost like girlfriendという名前を使う前の、本名名義での自主制作盤も含めると3年連続で1年に1枚ミニアルバムを出している。

だからここ数年は1年の中に必ずスタートとゴールがある感覚がする。
ゴールはアルバム完成日と発売日で、その他は曲を作ったり漠然と次に向けてスタートしている。


この一週間は、ふいに「ちゃんと続けてこれているんだな」とぼんやり思ったり、作品を出す毎に待ってくれる人の数が少しずつ増えてきてくれている気がして嬉しく思ったりしていた。
例のごとく、今また次に向けての準備を始めている。
ゴール地点に辿り着く頃、待ってくれる人の数が今より多くなれば良いなと思っているから、「WITNESS」が色んな人に知ってもらえる事を引き続き願っている。

「WITNESS」発売と同時に配信開始となった「room」。
アルバムの中でも、そしてまだ少ない曲数ながらGhost like girlfriendの中でも、珍しい曲調とテーマだと思う。
この曲は去年の、まさしく今頃みたいな夏の深夜にコンビニへ行っていた時に鼻歌で作った。
夜中のこの地味な暑さに合わせて歌おうと最初に出てきたのが確か1サビ終わりのコーラス。
で、コンビニでアイス買った帰り道に浮かんだのがサビのメロディだった。

家に着いてから早速アレンジを始め出して、平行してAメロを作り出し、更に平行してそのメロディから浮かぶ風景を歌詞にし始めた。
どの位の早さで出来たか覚えてないものの、「出来た〜〜」って言いながら寝たから多分数時間とかで完成した。
翌日にBPMを10落として今のテンポに直したりという事はあったものの、このアルバムの中でも断トツで早く完成した楽曲だと思う。

そしてデモ完成から一ヶ月後の8月には「Before sunny morning」とセットでレコーデングした。
この2曲ともに当初アウトロを20分(内訳としては歌3:アウトロギターソロ7)にしようと考えていた。
アウトロのコードが「Before sunny morning」は2つ、「room」は4つとシンプルだったから無限のパターンがあると思ったし、何よりこの頃ギターを改めて格好良く思っていた事から浴びるように聴きたいと思っていた。

まあでも物凄く考えて歌詞も書いたし、全てを主役にしようという事で20分アウトロは諦めた。
けど、やっぱり最初にそれだけの事を思っていたから2曲とも普通の楽曲よりはアウトロが長めになったし、尚且つギターソロも凄くドラマチックに仕上がった。
録り終えた数週間後に「sands」が出来たり元々出来ていた楽曲のアレンジの続きに取り掛かったり、この2曲が今思えば「WITNESS」の方向性を作ってくれたと思っている。

歌詞は幸せな内容で。
個人的には「(want) like (lover)」の真逆であり、その後でもあるのかなとも思っている。
幸せにどっぷり浸れずに直ぐ俯瞰で自分を見てしまうけど、俯瞰で見たからこそ「これ今幸せっぽいな」と自覚出来るというか。
ちゃんと誰かに対して上手く愛情を注げなかった過去や痕跡がある人なりの幸せという感じがする。
メロディから浮かんだイメージを歌詞にしたとはいえ、やっぱり自分の事が表れるものだなと気付かされた。

すぐ目線がフワッと浮いては俯瞰で何かを見たり、あるいは反対に浸りすぎて思考が水没したかのように停止したり、たまに突然来る幸せを楽しもうとし過ぎていつも無駄にしてしまう。

先日、数年ぶりにサプライズで誕生日を祝ってもらった。
店員さんが背後から「おめでとうございます!」と皿を持って来てくれた。
プレートの淵には「お誕生日おめでとう」と書いてあって、嬉しくなりつつも久々過ぎて何を言えば良いのか分からなくなった。
例のごとく思考が水没したみたいだ。

皿の上にはこんがり焼けた2切れの何かがあった。
「焼鮭ですか!」と言うと「パンケーキだよ」と言われた。
ふいに嬉しい事が起こるとよくこういう事が起こる。
6年前に家族から大学合格を祝ってもらった際にもサプライズでケーキを出してもらって、その時の写真も終始難しそうな顔をしている。
何を言えば良いのか分かっていない顔だ。

「有難う」とか「嬉しい」とか言えば良いのにこんがらがるまで考えてしまったり、そんな難しい事せずに浸れば良いのになと思う。
いつかは幸せを手懐けたい。

2018.8.2.AM4:46

back